男なら誰でも、必死にひたむきで信念を通すプロの姿を見ると感動し憧れて、明日から俺も!という気持ちになると思います。
熱いプロフェッショナルに感服
NHKのプロフェッショナル 仕事の流儀に出てくる人たちは、まさにそのプロ意識の塊だと思います。
最近出演していた、精肉店「サカエヤ」の店主の新保吉伸さん(57歳)には、何度も胸からこみ上げてくるマグマのような熱い感情で涙が出そうになりました。
まだまだ熱い情熱を注いで日々勝負している職人・新保さんを凄いと感服し、おやじ世代として羨ましいとも思えました。
「ブランドや格付け大嫌い!」が心に刺さる
精肉店でありながら、肉のブランドや格付けが大嫌いと言い切っており、その精肉店で手が施されて卸される段階で、「おいしいというランク」があればいいのにというほど、肉と本気で向き合っている姿には、大げさや、嘘は微塵も感じませんでした。
世の中、「熟成」が謳われてどこもかしこも熟成といえば売れるみたいな感じになってきていると思いますが、そこに付け込んで熟成の不正みたいなものも多く出てきていると聞きます。
自分も「業者」「客」両方の立場だっただけに
サカエヤは、依頼してくるお客さんを選ぶといいます。これは全国から依頼が殺到することに奢っている訳ではありません。
生産者から預かったものに責任を持ち、最後まで責任を持ちたいという気持ちの表れだといいます。
実際、依頼があると滋賀県から東京や北海道まで自分で足を運び、その店の肉に対する姿勢を確認しに行くそうです。
何度も何度も口にするのが、「肉と正しく向き合う」「正しく」というフレーズです。
真摯なその姿勢には、全く奢った様子はみられません。
プロの意気込み・真摯さを感じた「エル・ブリ」
そんなプロの姿勢に、以前観た映画、「エル・ブリの秘密 世界一予約の取れないレストラン」を思い出しました。
忙しすぎて料理人として見失うものが大きいという理由だったと思いますが、今はもう閉店してしまったらしいスペインのエル・ブリというレストランのドキュメンタリー映画です。
想像がつかない次元のプロフェッショナル
新しいメニューの開発の為に、1年の内、約半年は休業するという徹底ぶりでした。
意外性と感動を求め続けるというプロの厳しい姿に、あの時は別次元の何かを観ているようで驚きしかありませんでした。
どれもこれも、見たことのない、味を想像することすら出来ない様な料理の映像ばかりです。
科学的な根拠から分析や研究を繰り返し、必死にひたむきで信念を通すプロの姿は、映像から伝わってくるものがありました。
人々の口に入るものだけに
そういった意味では、食材と真剣にそして正しく向き合う姿に人は惹き付けるられるのだと思います。
特に食の世界では、不正や誤魔化しといった嘘はあってはならないと願いたいです。