『グリーンブック』と『ブラック・クランズマン』

観道楽

たまたまTSUTAYAの前を車で通りかかると、『本日、準新作100円』というのぼりが目に入ってきました。
すぐにUターンをして、久しぶりに借りて観ることにしました。

しばらく遠ざかっていた事に気づく

借りたい作品がたくさんありすぎて、長い間映画から離れていた事に気付きました。
令和元年になった頃から、そしてクリスマスや正月など、仕事に頭がいっぱいで気持ちに余裕がなかった日々を思い返していました。

まず、選んだのがエミリー・モーティマーの『マイ・ブックショップ』でした。
イギリス出身の女優さんで、アメリカのドラマ『ニュースルーム』や映画『Dearフランキー』の演技がとても印象的だったので借りてみました。

アカデミー賞がらみの2本もチョイス

そして、本命の『グリーンブック』を手に取り、そしていくつもの作品を大人借りしました。
その中の1本『ブラック・クランズマン』を、嫁に「気になったので借りてみた」と話すと、「アカデミーで注目されていたスパイクリーのあの映画だね」というので、気になって調べてみました。

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『グリーンブック』と『ブラック・クランズマン』はともに人種差別を取り上げた衝撃的な作品だったと思います。
白人至上主義者の黒人への接し方がテーマになっていて、とても実話とは思えないほどの差別がそこにはありました。
ユーモアを交えながら黒人が強く生きていく姿にいろいろなことを考えてしまいます。
しかしながら、日本にいると普段の生活の中で感じるのない差別が、この時代にも世界中で残っているようです。

近年の映像であることに驚く

『ブラック・クランズマン』は原題『BlacKkKlansman』からもわかるようにKKKを題材とした作品です。
映画の最後に、2017年にバージニア州のシャーロットで起きた白人極右集会に抗議する人たちのデモに車が突っ込んだ映像が流れていました。
この事件を知らなかったわたしはその映像に、唖然として時が止まってしまいました。

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トランプ大統領になってから、ヘイトスピーチという言葉を耳にすることも多くなってきたような気がします。
たくさんの憎しみや争い、そして犠牲を出してきても差別は無くならい現実に気が滅入ってしまいます。

「チカラ」の行方

地位や権力などは、自分の力で構築し維持していくものだと思います。
人を蹴落とすような力の持ち方は、いけないことだと思います。

この2本の作品を観て、2018年の第91回アカデミー賞は、本当に素晴らしい作品が揃っていたんだなと思いました。


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