空を見て ぼぉ~ とするのが好きでした。
部活の時にグランドに仰向けになり、空を見上げ息を整えて、ただただ雲が流れるのを見ていた頃から好きになったのかもしれません。
心の余裕が生む行動
大人になってからは、地面に寝そべってぼぉ~っと空を見上げることも、ほとんどしなくなりました。
寝そべる芝生が無いと思っているのか、そんな時間は無いと思っているのか、とにかく心の余裕の無さということだと思います。
一年の中で、一番空を見上げ雲を見るのが多いのは、9月ではないでしょうか。
夏の疲れを癒す為の無意識な行動なのか、新しく始まる事も多くあって精神的な安定を図るための無意識な行動からくるかもしれないと思っています。
この時期の、雲というのは見ていて本当に楽しいです。
これまで夏の空に拡っていた、わた雲(積雲)と入道雲(積乱雲)の存在は圧倒的で、明るくて青い空の象徴だと思います。
季節によって変わる「雲」のイメージ
夏休みに必ずと言っていいほど課題に出される絵についても、楽しかった出来事として画用紙に描かれるものは、青い空、太陽、ひまわり、海水浴、山登り、バーベキューなどエネルギッシュでポジティブなイメージそのもので、そこには入道雲が描かれていることも多いと思います。
やはり、夏の雲はエネルギッシュでポジティブといったことを連想します。
そして、これからの秋の雲としては、うろこ雲(巻積雲)、ひつじ雲(高積雲)のイメージ
だと思います。
9月上旬から中旬の空を見上げると、入道雲とうろこ雲が混在していることがよくあります。
そういう空を見ていると、『陽が落ちるのが早くなったな』とか『少し涼しくなってきたかな』と秋の訪れを感じようとしたりします。
9月に見上げる夕焼け空
そして、うろこ雲のイメージは夕焼けとセットになっている人も多いと思います。
一般的には、夏の夕焼けが一番奇麗だといわれているようですが、夏はとにかく暑くてそれどころではない日が多い為、気にする人は少ないのでしょうか。
それが9月に入り涼しくなってくると、哀愁漂う時期に見上げた初秋の空に、たまたま夕焼けとうろこ雲といったところから 【秋⇒うろこ雲⇒夕焼け⇒哀愁】 と連想してしまうかもしれません。
専門的には、うろこ雲は低気圧によって生まれる雲らしいです。
たしかに、9月というか秋を感じ始める頃は、台風や雨のイメージはあります。
そんな安定しない天気に、どこか寂しい気持ちになるような赤っぽい強い色彩の夕焼け空をみると、『あしたは、雨だ』と思いますし、それと一緒に 【秋⇒うろこ雲⇒夕焼け⇒哀愁】 につながっているのだと思います。
9月は心が安定しない時期と聞きますが、そんな時は何も考えずに、ただただ秋の空を見上げて壮大な自然を眺めて気持ちを整えるのもいいと思います。