1993年から続いている稲川淳二の怪談ナイトに2年連続で行ってきました。
さすが、前身から20年以上続いているイベントということだけあって、会場はお客さんも
一体となって静寂なそれらしい雰囲気が作られていました。
年齢層は、おやじと呼ばれる世代が中心だったと思います。
ツアースケジュールにも「怪場○○時、怪宴△△時」って、おやじ連中が好きそうな感じで書いてあるし。
東京では年に何度も開催されるのに
自分の住むこの地方の街では、スタート当初、全く開催はなかったのですが
1997年に初開催し、約3年おきぐらいに開催され、最近は毎年開催してくれるように
なりました。
それまで、テレビのスタジオの中で話される稲川淳二さんの話術に引き込まれるように
見ていましたが、自分の性分もあって素直に信じる姿勢ではありませんでした。
たまたま見つけた開催の知らせをみて、普段にはない経験としてチケットを購入しました。
嫁とふたりで席に着くと、少し寒気を感じたのを覚えています。
完全に雰囲気に吞まれていました。
正直、霊の存在は半信半疑で、わくわく感と少し怖さがありました。
人間は、目に見えないものに恐怖を感じると聞いたことがあります。
将来やプレッシャー、そして霊の存在ということです。
お金を払って見に来た価値を感じる
話し手の稲川淳二さんが、少しおどおどしたように薄っすら笑いながら登場してくると、
会場は一層静けさを増したような気がしました。
笑いも混ぜながら進行してきた怪談は、あっという間に終わってしまいました。
とてもよかったです。
最後に怖さが残った感じは全くなくて、プロの芸を楽しめたというのが感想です。
さすがの話術だったとおもいます。
もちろん内容は、怪談なのでぞっとすることも何度もありましたが、おそらく恐怖に
陥れるというコンセプトではないような気がします。
夏の一夜のイベントにいかがでしょうか。