最近だと「万引き家族」が世間的に話題となり、有名となっている是枝監督の作品の中で、わたしは、「海よりもまだ深く」が一番のお気に入りです。
作品によってゾワっとしたり、ホンワカしたり
ほかにも、是枝裕和監督の作品は誰もが知っているような名作映画がずらりと並びます。
1. 三度目の殺人
2. 海街diary
3. そして父になる
4. 誰も知らない
5. 奇跡
6. 大丈夫であるように
7. DISTANCE
8. ワンダフルライフ
などありますが、ドラマでは「ゴーイング マイホーム」は、キャストや音楽は、とても印象深く、阿部寛や山口智子、西田敏行、宮崎あおいという豪華メンバーで、自然豊かな映像と温かなストーリーがゴンチチの音楽に包まれるようなやさしい気持ちになれる作品でした。
絶妙な距離感の出演者たち
是枝監督の作品には、頻繁に出演する人たちがいます。
YOUやリリーフランキーなど多くの作品で出演する貴重な俳優、女優さんはいますが、やはり是枝作品の中で樹木希林は外せない人だと思います。
主演が阿部寛だろうが福山雅治だろうが、いつも主演のそばに寄り添ってサポートしているような気がします。
そんな中で、わたしが特に贔屓目に楽しく観る阿部寛主演の作品、「海よりもまだ深く」や「歩いても 歩いても」も、もれなく作品を楽しくさせてくれているような気がします。
また、もう一人いつも寄り添ってくれているのが、夏川結衣です。
阿部寛との掛け合いは最高に面白く、是枝作品以外でもドラマ「結婚できない男」ではとても息の合ったという印象があり楽しく観ていました。
現実のどこにでもあるような家族風景や、社会問題を取り上げるシリアスなものまで、是枝監督には様々なタイプの作品がありますが、個人的には現代の人間が抱える悩みをやんわり描いたようなソフト作品が多く出てきたらいいなと思います。
こうして見てみると、アマゾンプライム会員特典として今なら見れる映画やドラマもかなりあるようです。
ホンワカ系は音楽も印象的
また、是枝作品でいつも楽しみしているのが、作品の中で流れてくる音楽です。
ゴンチチやハナレグミ、くるりなど、その作品ごとに観た後に余韻を残してくれて、またその後に聴きたくなる気持ちにさせてくれるような印象があります。
また、樹木希林が「海よりもまだ深く」の中でテレサ・テンの“別れの予感” を口ずさんでいた場面では、映画館内では、くすっと笑いがこみ上げる空気があり、観終わった後にずっと頭の中をぐるぐるしていました。
樹木希林さんへの喪失感とアベカンへの期待
そんな絶妙な印象を残してくれていた樹木希林さんが、これからの作品にはいないんだと思うと、寂しさがあり、喪失感を強く感じます。
また今度、ちょっと脱力的なダメっぽさのある阿部寛主演のユーモアのある作品が出てきたらいいなと思います。