トム・クルーズに逢いたくて、見逃している作品が無いかチェックしてみました。中学の頃から新作は常にチェックしているので、無いだろうと思っていましたが……ありました。
『コラテラル』。
好きな俳優なのにノーマークだったのは
15年前の2004年の作品のようで、なぜか全くノーマークでした。
確かにその頃は、立ち上げた会社が順調にいき始めた頃で、すべてにおいて増し増し状況の中、仕事に右往左往しながらプライベートを楽しむ時間が無かったことを思い出しました。
『コラテラル』はトム・クルーズとの共演が好きな俳優のジェイミー・フォックスという事もあり、どんな作品なのかも調べずに、勢いのままTUTAYAで借りて、早速プレーヤーへ。
思った通り、お洒落でかっこいいオープニングに、これからのストーリーにわくわくどききどきでした。
特に、ジェイミー・フォックスとジェイダ・ピンケットがタクシーの中での会話のシーンは、BGMにGroove Armadaの“Hands Of Time”が流れ、大人の男女の清潔感のある駆け引きがあり、とてもよかったです。
ちょっとネタバレしますが
作品自体はというと、見始めて15分ほどで、テンションが下がってしまいました。
なんと、トム・クルーズが悪役というわたしにとっては残念な作品でした。
ちょっとネタバレちっくですが、当然、普通の人はそれを分かって観ると思います。
だいたいの内容を、確認してレンタルすればよかったと後悔しましたが、せっかくなので最後まで観ることにしました。
かっこいいトム・クルーズは健在でしたが、とにかく悪でした。
その殺し屋の役ではなく、これまでのトム・クルーズとして観る人は、悪人として受け入れるのに時間がかかると思います。
ずっとその時を待っていたが
ストーリーのなかで、“本当はいい人だった”の展開を今か今かと待ち続け、きっとつらい生い立ちがそうさせてしまったのだろうと理由を欲しがることだろうと思います。
トム・クルーズがジェイミー・フォックスに「親は自分の欠落した部分を子供に投影して重ねて見てしまう。だから、子供が苦労しない様に、勝手に決めつけて口うるさくなるんだ。」みたいなことを言っていたのが、子を持つ親として印象に残っています。
最後まで、孤独な暗殺者の悪役トム・クルーズ憎むことが出来ませんでした。
作品としては、ストーリーの内容やリズム感のある展開は、良かったと思います。
でも、やっぱりお口直しに、かっこいいヒーロー役のトム・クルーズに逢うために、近いうち別の作品を観ることでしょう。