かもめ食堂に癒されて

観道楽

気持ちがとっ散らかって、どうにも収まらない時に観るのに選んだ映画が、群ようこ原作の「かもめ食堂」でした。
ゆる~い感じで知られる荻上直子監督の作品で、「めがね」が面白かったのでこの作品を観ることにしました。

Bitly

絶妙なキャスティングと

北欧フィンランドを舞台に小林聡美・もたいまさこ・片桐はいりというこれ以上ないというキャスティングでした。

Bitly

フィンランドというとムーミンの故郷で知られていますが、日本ではムーミンがアニメ化されたゆかりの地ということもあり、埼玉県に『ムーミンバレーパーク』が出来たばかりで話題になっています。そのムーミンの話にも触れられています。

静かに流れていくような展開ですが、その何気ないシーンというか、会話の内容に作品を観る人は癒されるような気がします。

コピ・ルアックとは

作品のなかで『コピ・ルアック』という単語が出てきます。
コーヒーに興味のある人は、聞いたことがあると思いますが、インドネシアの言葉で、『コピ』とはコーヒー、『ルアク』はマレージャコウネコという意味になるらしいです。
簡単にいうと、マレージャコウネコの糞から出たコーヒー豆をきれいに洗浄して厳選して出荷される希少価値の高い高級豆になるようです。

マレージャコウネコは木から落ちたコーヒーの果実を甘く美味しいものだけを食べるようです。
その果実は消化されますが、消化されずに残ったいわゆるコーヒー豆は、マレージャコウネコの腸の中で胃液か何かの化学反応もあって、美味しい成分を含んで排便として出てくるようです。

甘みと香りが独特で、希少な高級豆として出回るようです。
「最高の人生の見つけ方」でも、モーガン・フリーマンとジャック・ニコルソンの軽快なやり取りの中で、『コピ・ルアック』について触れていたことを思い出しました。

やりたいこと・やりたくないこと

「かもめ食堂」ではコーヒーを淹れる時に、フィルターに詰めたコーヒー粉の中央に指でくぼみをつけて、コピ・ルアックと美味しくなるおまじないを呟き続けながらお湯を注いでいました。

映画の中で、「いいわね~やりたい事をやって」と小林聡美が言われて、「やりたくない事をやらないだけです」とにっこり応えていたのが印象的でした。
最後まで、リズムよく、そして後味の良い映画でした。

Bitly

作品に出てくる「深夜食堂」でおなじみのフードスタイリスト・飯島奈美さんの料理も十分楽しめましたし、極めつけは、エンディングで流れだした井上陽水の歌声。
まさに陽水ワールドで、この映画の最後の締めにぴったりでした。
「かもめ食堂」には、たっぷりと気持ちを癒してもらいました。

Bitly

*****************************

↓ ランキングに参加中です ↓
にほんブログ村 オヤジ日記ブログへ
にほんブログ村
*****************************
タイトルとURLをコピーしました