佐野SAのニュースで感じる経営者と従業員の意識のズレ

我道楽

たまげた報道を耳にしました。
この繁忙期のお盆の時期に、栃木県佐野市にある東北自動車道の佐野サービスエリアのフードコート、売店の営業ストライキが行われたようです。

お盆後に営業再開

16日の午前7:00には営業が再開されたようですが現代社会における深刻な問題が浮き彫りになったと思います。

今回の佐野SAの問題は、サービスエリアのフードコートおよび売店を任されているケイセイ・フーズ社が、


●商品の納品業者への支払い滞りが発端
●業者からの納品がストップ
●ケイセイ・フーズ社が新たな支払い方法の覚書を作成し、それを受けて業者からの納品が再開
●再開からすぐにケイセイ・フーズ社の社長から、その覚書の撤回指示を受けた現場第一主義の管理職が納品業者へ懇願
●納品業者から猛反発により納品再停止
●社長に異を唱えた現場第一主義の管理職の解雇
●解雇に不満を爆発させた従業員約50名がストライキ


ということのようです。

この時期のストライキが、どれだけお客様に迷惑を掛けるのかと、一番心を痛めているのは店舗に立つ従業員だと思います。
それでも決行するという事は、よっぽど経営側へ不満と不信感を募らせていたのだと想像がつきます。

どの問題も意識のズレは大きいようで

この数か月でいうと、セブンイレブンのチェーン店オーナーと本部側の営業時間や営業形態の改善の意見の違い報道、吉本興業の会社経営陣への不満と不信感による解雇や辞める辞めない報道、そして今回の佐野SAです。

どこまでも続く、経営者と従業員の意識のズレ。
昔から労使協定、労働組合、ストライキといろいろありました。
しかし、労使問題が抱える事例の性質や色、形は時代とともに常に変わってきていると思います。

警笛やサインは発せられていたはず

イケイケの経営で売り上げを伸ばし、経営陣は自分以外の他人に無理をさせることによって、会社がより繁栄する構造に警笛がなっていることに気付かないのでしょうか?
たとえば、人手が足りていないにも関わらず経営陣は、時間あるいは店舗を増やし現存スタッフに無理をさせているということは当たり前のようにあると思います。

業務に就く人が不足してアップアップしているにも関わらず、売り上げを減らしてでも従業員を守るという考え方は無いようです。
経営者は現場の現状を理解してほしいものです。

やはり根本は「人と人」

また、値段や納期において取引業者に無理をさせて、かつ平気で支払い期日を守らない挙句、責任をすべて現場の担当者に押し付けるような圧力をかけてくるといったことも少なくないようです。
これでは業者とやり取りする現場の人間は、人としての正常な精神を保つのは本当に難しいと思います。

そこで働く人が大事。
従業員満足はとても大切な事。
会社を守っているのは従業員。
まずは、そこ。
そして売り上げと経費。

時代と共に変化や進化するのは当たり前

自分の息子がこれから社会に出ていくことを考えると、現代版の経営哲学が、そのようになることを願うばかりです。

今回、どこまでが真実なのか分かりませんがケイセイ・フーズは新たな従業員を手配して佐野SAを再開したようです。
解雇になった管理職やストライキをした元々の従業員はどうなったのでしょうか?
横柄で悲しい解決策が打たれてなければいいなと思います。


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