一人息子は、今年二十歳を迎える。
幼少期から地元のインターナショナルスクールに通い、京都の立命館大学の付属高校へ進み、今はアメリカの大学でサッカーと勉学を両立させている。
そしてもうしばらくすると、自分のやりたいことを考えて就職活動をし、社会人として世の中に放り出されることになる。
昭和から平成、令和への時代変化
息子には鬱陶しく迷惑かもしれないが、子を想う親として伝えたいことがある。
自分が生きてきて約半世紀。
昭和の時代から平成の時代にかけて、いろいろな事が変化してきたと思う。
平成の後、令和のこれからの時代は更に加速度を増していくと思う。
想像もできないような進化と便利さが生まれ、その反動は必ずあると思う。
世の中がこれから益々、環境、労働力、貧困差、新手の犯罪など多くの問題に直面するかもしれないと思うと、強くたくましく生きていって欲しいと願う。
そして、どうか人間としての温もりや感情を大切に、次なる世代の子供たちへ繋いでいって欲しいと願う。
【息子に気に留めてほしい12個のこと】
昭和と平成を生きたおやじより、平成と令和、おそらくその後を生きる息子へ。
これから仕事に就いて家族を持ち、一人の大人の男として責任を持つことに対して、気負わずにクールにそしてスマートに生きていって欲しい。
- 健康で明るく生きることにお金と時間を費やしてほしい
- 家族を大切にしてほしい
- 解ったつもりにならず、軽く知ったかぶりをしないでほしい
- 結果にとらわれずに、過程を大事に努力してほしい
- 自分があるのは他人の支えがあっての事だと感謝の気持ちをもってほしい
- 逃げること諦めることは恥ではなく、気持ちを切換えて前向きにいてほしい
- いつも楽しいことを考えて、その時々でやりたいことを持っていてほしい
- 他人に意見され,指摘されることを上手に受け止め、嫌いな人をつくらないでほしい
- 人や物事を冷静に客観的に見ることができるようになってほしい
- 良い時も悪い時も、人生の浮き沈みは当然起こるものだと気持ちを構えてほしい
- 生活の中を音楽や笑いで満たしてほしい
- 他人をリスペクトし、見返りを求めずに人の為に時間を使うことができてほしい
以上12個を父親からの言葉として気に留めて、何かあった時には思い出して欲しい。
息子を想うと、挙げていくときりが無いので本当に大切にしていくことは自分で探し見つけて、どうか鬱陶しいと思わずに、継ぎ足していって欲しい。