HAWAIIは、いろいろなアクティビティーがあって人それぞれ楽しみ方はいろいろあると思います。我が家ではハワイのオアフといえば、トレイルかもしれません。
これまでにも、ダイヤモンド・ヘッド・クレーター・トレイル、マノア・フォールズ・トレイル、ラニカイ・トレイル、プウオヒア・トレイルなどなど、山歩きをしてきました。
そして、たくさんの自然の中を散策し、高いところからワイキキの絶景を眺めてきました。
Koko Crater Railway Trail に挑戦
今回のハワイ旅で満を持して挑戦するのが、コーコー・クレーター・レイルウェイ・トレイル(Koko Crater Railway Trail)でした。
名前からも推測できるように昔の戦時基地跡のトロッコの線路跡がコースになっています。
ココヘッドは標高368m、レイルウェイ・トレイルの段数は1048段のコースです。
今回は、服装から気合の入り方が違いました。というのも様々な職に就く人やアスリートたちもトレーニングに使用することもあるというコースらしいです。
嫁からは「紐靴のスニーカーで」という指定もありました。
早朝にも関わらず多くの人が
朝4時から登頂可能というコースを私たちは朝6時半くらいにスタートしました。
ちなみに駐車場もコースも無料です。
明確なスタート地点というのはありませんが、そういう地点から昔トロッコで使用していたというレールが山頂まで急こう配を伸びていくのを見た瞬間、一瞬怯む自分がいました。
今までと違って、山登りをしながら自然を楽しむという訳では無いなと覚悟をして、レールの枕木を踏み歩き始めました。
自分たちが登り始める頃に既に降りてくる人たちも数人いました。
自己タイムを計るという息子は、水も持たずサッサと登って行ってしまい遠くにポツンと見えるだけです。自分が登るのが精一杯で、途中から確認する余裕もなくなってきました。
これでは敵も襲ってこれない?!
歩いても歩いても、さらに歩いてもレールの終点をイメージすることが出来ませんでした。
そもそも枕木の間隔が日本人の足の長さに合っていない!一歩一歩を軽快に、という訳にはいきません。そんな私たちの脇を軽々登っていく欧米人達。
膝が笑うとはこのことか!
ちょっと休憩と思い、ペットボトルを取り出し後ろを振り返ってみると、いつの間にか自分の背後にはハワイカイのビーチやその集落が広がっていました。一時、なんとも言えない解放感を味わうことが出来ました。
でもでも、まだまだ先は長い。あと半分以上が残っていることを再確認し、ひたすら上り続けました。
最大の難関地点
半分ぐらいに着たところで、レールと地表が3m程度空いている箇所がありました。疲れも溜まった頃合いで四つん這い登りを強いられました。これが結構きつくて、だいたいの登山者がその地点を通過した後ぐらいに、ヒーヒー・ハーハーと肩で息をするようになっていました。
そんな中でも、どうやらその日2回目登頂のマッチョな人が折り返して来たり、犬を連れた地元の老婦人がどんどん登っていくのを見るとめげそうになってきます。
天気予報が外れ、まさかの雨
山頂を意識し始めた頃、激しい雨が降り出してきました。
そこからは、持っていたカメラが濡れないようにひたすらかばう様な登り方になりました。振り向くと、あのきれいなハナウマ湾が見えることに気づきました。この雨でシャッターを切るタイミングを逃したことを後悔しながら山頂を目指しました。
山頂に着くと、よく写真で見るようなピルボックス(敵を見張るための見晴らし台)がありましたが、そこは雨宿りをする人たちでぎゅーぎゅーに詰まっていました。
クレーターを覗きましたが、雨と霧でかすかに見える程度でした。
下りは登りよりもしんどく
雨の中を降りていくのは、登りよりもしんどかったです。滑るリスクを考えると直立で進むことはせずに、後ろ手の四つん這いでほぼ進みました。
あちらこちらで、滑っている人達を見ていたので、わたしは妻と手を取りおじいちゃんとおばあちゃんのようにゆっくりゆっくりと下山しました。
せっかくのコーコー・クレーター・レイルウェイ・トレイルが雨で残念だったかと聞かれると、正直そんなことはありません。絶景が見られなかったのは残念でしたが、達成感も味わえましたし、旅の思い出としては悪くなかったと思います。
といえるのも、あれだけ雨の中持ち歩いていたにも関わらず、カメラが無事だったから言えるかもしれません。さすがに後半は怖くて写真は撮れませんでしたが。
帽子・水・タオル・日焼け止め等、暑さ対策は万全でした。しかし、天気予報が晴れだったにも関わらず、あのような土砂降りに見舞われるとは思っていませんでした。
今度自然を歩く時は、一枚ビニール袋を持つようにしようと勉強になりました。