「新しい人生のはじめかた」というタイトルに惹かれ

観道楽

趣味は何かと聞かれると、いつも迷ってしまいます。
23歳まで社会人野球をしていましたが、今はユニフォームすら持っていません。
ビリヤードや麻雀も学生の頃はよくやっていましたが、20年近く友人と台を囲むこともありません。

オヤジ的に一般的な趣味

釣りやゴルフもしませんし、好きな車種はありますが、車やバイクにも深く興味はありません。
友達は少なくは無いと思います。あまり飲み歩くことが好きではないので、自分から誘うことはありませんが、ひと月に1度や2度は誘いがあれば酒席に出かけます。
淋しい人生のように思えますが、これまで子供のサッカーの送迎や観戦そして審判協力を楽しみ、家族旅行や嫁と食べ歩きをしてきて、何かと充実してきた生き方をしてきたと思えます。

今となってはインドア派

趣味とは言えないと思いますが、好きな事といえば自分が出会えて嬉しくなるような良い曲や、良い映画を常々探しています。
いろんな映画を観て、その中の挿入歌をスマートフォンのsiriに聴き取ってもらい、出会った曲を得て楽しんでいるという具合です。

歳を重ね、鑑賞する映画にも変化が

若い時は大きなハプニング展開や劇的な出会い、そしてクライマックスが最高に盛り上がるような映画を選んで観たものでした。
もちろん今でも、そういう爽快感を味わえるものや、先の展開が読めてもわざわざ感動する為にじっとその瞬間を待っている映画も好んで選ぶこともありますが、今は映画内容の抑揚が少ない、ストーリーが平坦な映画を観ることも多くなってきました。
おやじになって、自分の日常にあるような、中年の物語いわゆる“自分の現在”に重ねることの楽しさを感じるようになりました。
一度観た作品でも数年経った今、 「歩いても歩いても」や「めがね」、「あん」などは、レンタルして観ることもあります。

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ダスティンホフマンの「新しい人生のはじめかた」

最近観た映画でいうと、“新しい人生のはじめかた”が印象に残っています。
ダスティン・ホフマンとエマ・トンプソンといえば、懐かしがる年代層があると思いますが、そのベテランのふたりが中年となって共演しているほっこりする映画です。

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英語の題名が「last chance Harvey」なのですが、ダスティン・ホフマン演じるハーヴェイが人生の終盤にさしかかって、今の自分を切換えるきっかけとなるめぐり合わせに向き合う姿が、とても可愛らしく見えました。
エンディングで流れる“Where Do We Go”が主演の二人を、さらに微笑ましく後味として
残してくれたような気がします。

タイトルに「人生」が入っているとつい目が留まる

気分がそうなった時に、是非観たいと思っている1本があります。
ダイアン・キートン主演の実話の映画「ロンドン、人生始めます」です。
「新しい人生のはじめかた」と同じ監督さんということなので、ますます楽しみです。
ダイアン・キートンといえば、わたしのこれまで観てきた好きな映画のTOP5に入るであろう作品であるモーガン・フリーマンと共演した「ニューヨーク眺めのいい部屋売ります」を思い出します。
「ニューヨーク眺めのいい部屋売ります」同様、「ロンドン、人生始めます」でもダイアン・キートンの大人にとっての幸せというものを教えてくれそうな気がします。


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