働く ― 企業と就活者とのギャップ ―

我道楽

社会問題となっている人手不足を取り上げたテレビ番組が放送されていました。
就職活動に励む若者たちがインタビューされて、社会に出て働くということについての思いを述べていました。
また、会社の人事を担当する人たちは、企業として抱える雇用問題について語っていました。

画面を通してもはっきり感じた『平行線』

番組を通して観て、企業と就活者の間には、まさに交わることのない平行線という問題が生じているのだと実感しました。
採用において会社としてのアピールポイントは、
1. 将来性
2. 業務のやりがい
が真っ先にきていました。これは、わたしが何十年も前の学生時代に就活していた時と全く同じで、企業としては会社の存続意義の観点からも当然のアピールポイントだと思います。

しかし、番組を観ていて感じるのは、今の学生に限らず、中途やアルバイトの人たちにとっては、会社の将来性や業務のやりがいは2の次、3の次、もしかすると5の次以降なのかもしれないという寂しい現実でした。

求職者が求めるもの

就職するにあたって職場に求めるのは、自分の幸福感がある程度の範囲内で満たされるかどうかということになってきているようです。
しかしこれは、人それぞれの事情や欲と相関している部分が大きくて、組織として成り立つ企業にとっては、全くつかみどころのない、まさに難関の問題になっています。

小さな零細企業の代表をしていた立場から考えると、とてもではありませんが、一人ひとりの幸福感に対する要望を満たす事は本当に難しいと思います。
そう思っていた時点で、経営者として上手くいかなったのかもしれません。

度々目にする『先行き不透明』

消費において求められるものの変化が激しく、競争相手が世界中ともいえるようになった時代に、すべての企業においてこれまでのような永年の安定や継続的な勢いが益々難しくなってきていると思います。
それは、雇用の不安定や商品価値を維持する難しさと直結しているのではないでしょうか。

今の時代、企業の将来性はどんな大企業であっても油断が出来ない、不透明なものだと思います。
企業説明会で、会社がアピールする、『将来性』や『やりがい』がそのままダイレクトに学生に伝わることは、あまり期待できない様な気がします。
まして、入社してすぐに辞めてしまう新入社員は増え続けるのかもしれません。

今、企業にとっていい人材を確保する為には、従業員の私生活を充実させる為に、いかにサポートするかどうかが大切なのかもしれないと思えてきました。


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